2014年10月5日日曜日

照明。

10月に入り、日が暮れるのもすっかり早くなりました。
そのうえ、今日は小雨まじりですごく肌寒い。
秋の深まりを感じます。

秋の夜長。
本を読んだり、音楽を聴いたり、
ゆっくり寛ぐには良い季節になりましたね。

そんな寛ぎの時間、
さらにリラックスするために重要なのが照明。
ということで、本日は照明についてちょっと書きたいと思います。





先日、Facebookでもご紹介した当店で取り扱っているこのライト、
秋になってから人気が出てきました。
丸いコットンボールに温かみのある優しい光が灯るのですが
肌寒くなるにつれ、ういったほんわかした光が欲しくなるんですかね。


光というものは人間の心理にとても影響します。


明るい朝日で目覚め、煌々とした日中の光の下で活発に活動し、
陽が暮れ赤い夕陽を見ると休息に向かう。

はるか昔から太陽とともに生活してきた人間には
こんな太陽の光の色の変化が刷り込まれています。


しかし、日本の住宅では高度成長期のあと蛍光灯が普及しだしてからは
とにかく明るく明るくと蛍光灯を重用してきました。
食卓でも居間でも和室でも、とにかく均一に明るく。
夜の時間が眩しいくらい煌々としていました。

その上、その蛍光灯の色の多くは「昼光色」。
まさに文字通り、日中の太陽の色です。

眩しいくらいの「昼光色」の下では寛ぐどころか
活動的になってしまいます。
オフィスなどでは良いですが
家のリビングでゆっくりという時には全く不向きなのです。

昔は、部屋の中が明るく煌々としていることが
文化的生活の証のようなところもあったのだろうと思います。
しかし、現代のストレス社会では、
家の中くらいはゆっくりと過ごせる環境にしたいもの、
そのためには必要以上に明る過ぎず、落ち着いた色の光を選ぶことが大切です。
眩しく青白い光の色の蛍光灯ではなく、
夕陽の光に似た白熱球や、蛍光灯やLEDでも電球色を選ぶと良いと思います



それから、光の色とともに「照らし方」も重要です。

日本の住宅では居間の天井にドーンと照明が
取り付けられていることが多いですが、
均一に照らさない、というのもポイントです。

フロアスタンドやスポットライトなどを多用する
いわゆる多灯照明は、光が折り重なり複雑な陰影ができます。
光の当たっている部分はより手前に、
影の部分はより遠くに見えることで立体感が増し空間がより広く見え、
また陰影がつくことで演出的な効果も高まり
ドラマチックな空間にもなります。

天井に蛍光灯が付いているというお宅は
試しにそれを消して部屋の隅にスタンドライトなどを置いて
灯してみてください。
それだけで部屋の雰囲気がガラッと変わると思います。

















こんな風に観葉植物に照明をあて影を浮かび上がらせるのも
空間演出としては効果的です。




欧米では昔から多くのキャンドルを並べて灯したり、
スタンドライトを多用したりしていて、
光の演出がすごく上手いなと感心します。

日本では少し前まではどこもかしこも蛍光灯、という感じでしたが
近年、照明での空間演出が重要視されてきて住宅の照明も変わりつつあります。
しかし、まだまだ無頓着な方も多いのも事実。
照明だけで部屋の雰囲気は大きく変わります。

秋の夜長、照明を見直して
よりリラックスできる空間作りをしてみてはいかがでしょうか?

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